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2018年6月

エネルギーが溢れる季節に

札幌の春は、梅と桜とレンギョウが一度に咲くまさに「百花繚乱」の美しさ。雪深い半年の想いが一度にあふれるようです。そんな季節に思うことは、植物の持つエネルギーと幼いこどもの持つエネルギーの大きさです。

春の家庭訪問の時期、「偏食があるのですけど・・・」「野菜をちっとも食べてくれなくて・・・」などと、保護者の方が申し訳なさそうに言われることが多くなっているように思います。ふと、遠い昔の私自身の子育て時代のことを思い出しました。『味覚が育つのは、離乳食の時』などといわれ、一生懸命に野菜料理を用意して、食べて欲しいという期待を込めて食事タイムに突入。肩に力の入った母親の形相が嫌で、我が子が後ずさりをしてしまった苦笑いのできごとです。

10年のブランクを経て、こちらの幼稚園で保育の仕事に復帰しました。幼稚園の給食に多くの期待をしていなかった私に、目の前のこどもたちはたくさんのことを教えてくれました。大好きな食材がてんこ盛りのお弁当は、ペロッと食べることが当たり前。友達や保育者と楽しく、おいしくいただく食事の時間は人との距離がぐっと縮まる大切な時です。保護者ではないプロの方が作ってくれた昼食は、あまりなじみがないメニューも登場します。ふたを開けたとたんに好きなものからほおばる子、どれにしようかと悩む子、お喋りに夢中で食具すら持たない子、個人差はあるものの、みなその時々の精一杯にチャレンジします。苦手なものへのアプローチとして「苦手で食べられなかった食材は仕方がないが、一度は口に入れてみる」ことをお勧めをしていくうちに、「食べても大丈夫かも」「今日はがんばれるかも」というチャンスがやってくるようです。「先生、今日は食べてみる!」「あんまり無理しないでね」などという会話も聞こえてきます。ここまで来ると心根のあたたかい集団の力が大きく作用します。昨日より(量や種類を)多く食べられる満足感。食べたことを周りから認められる喜び。「できるかも」「食べてみよう」「できた!」「自分ってすごい!」このプラスのスパイラルに入ったこどもたちは、食事に関しても主体的に行動できるように変わっていくのだと思います。

今の姿が、おとなの私たちから見て満足する姿ではないかもしれませんが、卒園する頃にはどのような素敵な6歳に成長していくかを楽しみにしながら、日々一緒に生活させていただいています。

主任 山本 里美子

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